コーキング
組立に欠かせないコーキング工事を細かくご紹介します。
えびの興産では、コーキング処理も自社にて行っており、様々なコーキングに対応可能です。
コーキングとは?
コーキングとは壁同士の隙間を埋めるため、充填剤を入れることです。
主な目的として、水の侵入を防ぎ、外壁の負担を軽減することで、建物の劣化を防ぐ役割があります。
そのほかにも、外壁や浴槽、壁などの建材同士がぶつかり合うことを防ぐクッションとしての役割や、建材を固定する目的として使われています。
コーキングには耐用年数があり、劣化による亀裂や接着面からの剥離により隙間ができると雨水が浸入してしまう事になります。
コーキングが劣化してしまう主な原因は太陽光(紫外線)や雨・湿気・温度の変化などによるものです。
局舎新設時のコーキング
局舎の設置には、パネル同士の接着、防水の目的でコーキングが多く使われます。現地組み立てでは各パネルの合わせ部分、一体型の設置でも、各ダクト類や付属品、大型函の接続部分などに使用されています。また、メンテナンス時にコーキングの打替えなども必要となってきます。
局舎新設時に施工するコーキング作業の例をご紹介します。
施工箇所マスキング
コーキング作業において、重要であり最終の仕上がりにも大きく影響します。特に局舎の設置では複雑な形のコーキングも多いため難易度も高くなっています。
基本的にはフリーハンドで貼っていきますが、一直線の部分などは歪みが目立つため技術が必要になってきます。
直線だけでなく、曲線や角、T字に重なる部分など様々な部分があります。
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角・直線的な処理
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曲線・T字部分の処理中
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曲線・T字部分の処理後
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■直線パネル接合部の一例
コーキング幅が10ミリほどになるよう、端から3ミリほど開けてマスキングを真っ直ぐ貼っていく。天井パネル、床パネルとの接合個所はT字になるように。
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■ダクト周辺の一例
壁部分から15ミリずつ離して真っ直ぐ貼っていく。剥がす際に取りやすいようマスキングを切らずにつなげたまま貼っていく。
必要であればバックアップ材の挿入します。
バックアップ材とは、建築工事の際に外壁面の目地として使用するポリエチレン発泡体のことで、目地の奥行きが深い場所で設置します。
プライマー塗布の様子。
プライマーとは、コーキング (シーリング)と下地の接着力をよくするための下塗り材で、30分程度乾燥させます。
コーキング注入
コーキングのキャップを斜めに切り、表面から10ミリ以上入るよう充填していく。充填量にムラができないように均等に充填する。多すぎるとヘラでならす際にマスキングからはみ出たり、少なすぎると気泡が入ってします。
■ビス・ボルトコーキング一例
ヘラでのならし
ならしパッカーをやりやすい形に加工したものでならしていきます。ヘラの形も重要で、ならす部分に合わせたヘラを使用していきます。マスキングテープの端に合わせて段差や凸凹にならないよう均等な力でならします。端が一番薄くなるようにしないとマスキングを剥がす際、コーキングがついてきて、隙間が出来たり外観が悪くなってしまいます。コーキングを削ぎすぎてしまうと長期間持たなくなってしまうため力を入れすぎないようにします。また、何度も同じ場所をならすとコーキングが固まりダマが出来てしまうので、素早くならす必要もあります。
マスキングテープ取り外し
均しが終わった後、マスキングテープをはがします。剥がす際別の場所にコーキングが付かないよう注意して剥がします。厚みを持たせた場所の場合、剥がす際の角度が180度になるようにします。
はみ出た部分の清掃
はみ出た部分の清掃を行います。
完了
作業完了です。
既存コーキングの打替え
コーキングには耐用年数があり、劣化による亀裂や接着面からの剥離により隙間ができると雨水が浸入してしまう事になります。
コーキングが劣化してしまう主な原因は太陽光(紫外線)や雨・湿気・温度の変化などによるものです。
浸入を防ぎ、腐食させないためには、コーキングを打ち替える必要があります。
劣化コーキングの撤去
カッターの刃などで中に注入しているコーキングを撤去します。古いコーキングが残っていると防水性能などが悪くなるため、できるだけ除去します。刃で塗装面などを傷つけないようにします。
コーキング除去部分の清掃
コーキングの残りをきれいに清掃していきます。
バックアップ材の入れ替え
劣化している場合バックアップ材も入れ替えます。
★その他の工程は「局舎新設時のコーキング」と同じ工程です。
(コーキング施工後に1日置いて再塗装)
動画のご紹介
えびの興産公式Youtubeチャンネルでは、「コーキング」のノウハウを動画で配信しています。